老津神社創建千二百年祭を斎行致しました
令和6年10月27日(日)午前10時より老津神社創建千二百年祭を斎行致しました。
前日より天候が心配されておりましたが、最後まで雨が降ることなく子細滞りなく斎行することが出来ました。
祭典中の奏楽は名古屋市の富部神社所属の富部雅楽会さまに助勢をいただき、すべて雅楽の生演奏で行われました。通常の祭典とは異なり、管絃の生きた音が境内に響き渡り、老津神社1200年の悠久の歴史を想わせる荘厳な祭典となりました。
当日は氏子内外より多くのご参列を賜り、地元小学生の豊栄舞の奉納など、終始賑々しく斎行されました。
祭典終了後、直会を執り行いました
祭典終了後には社務所大広間にて直会が執り行われました。
直会に先立ち宮司 中村和彦よりご挨拶をさせていただきました。
また献幣使としてご参向いただきました愛知県神社庁参事 高橋力雄 様、老津自治会長 中村克己 様よりご祝辞をいただきました。
そして最後に、前老津校区自治会長であり、老津神社社務所建設委員会 委員長 金澤良孝 様より乾杯のご発声をいただき、開会となりました。
稚児行列
午後からは神賑行事が数多く執り行われました。
まず始めに、午後1時・1時半の2回にわたり稚児行列が執り行われました。
当社では今回が初めての開催でしたが、老津町内外から60名以上のお子様にご参加を賜り、大変賑々しく執り行うことができました。
どのお子さまも色鮮やかな稚児装束に身を包み、保護者の方に手を引かれて境内周辺を練り歩きました。
当社裏参道より発進し、境内隣接の道を下って一の鳥居まで進みます。
道中は伶人方による奏楽に加え、地元小学生の巫女さん方にもご同道いただき、華やかな行列を組むことができました。
境内宮脇1号古墳出土の双龍環頭大刀展示公開
同じく午後1時より、社務所大広間にて豊橋市文化財センター所長 岩原剛 氏による境内宮脇1号古墳出土の双龍環頭大刀展示公開・解説が行われました。
宮脇1号墳は直径14メートルの円墳とされ、横穴式石室を持ち、石室の奥には遺体を納めたと考えられる石棺があります。(残念ながら、現在は石室内に入ることはできません)
平成元年(1989年)に発掘調査が行われ、石室内から埋葬品と考えられる大刀が出土しました。大刀は全長125.8㎝で金メッキが施され、表面に緻密な文様が彫られています。その特徴から大和政権の工房で作られ、全国の有力豪族に送られた双龍環頭大刀であると結論付けられました。惜しいことに肝心の龍が向かい合った「環頭」の部分は失われていますが、本体の保存状態は極めて良好で、柄の部分の木の材質や刃の部分の金属の材質などがよく確認できます。
大崎しおかぜ太鼓の奉納演奏と餅投げ
午後2時半からは大崎しおかぜ太鼓の皆様による奉納演奏が行われました。
午後から雨が降り出したので、当初の予定を変更して本殿にて太古の奉納演奏が行われました。降りしきる雨をものともせず、壮大な音色が境内に響き渡りました。
しおかぜ太鼓に引き続き、午後3時から餅投げが行われました。
太鼓の音と共に一斉に餅がまかれ、集まった方々の手に収まりました。
多くの方々にお越しいただき、大変にぎやかなお祭りを執り行うことができました。
お祭りは終わりましたが、老津神社の歴史はこれからも続いてまいります。
引き続き、老津神社をよろしくお願いいたします。